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勝手に企画!ドラマシリーズ!!
清らかな壁に向かって(仮題)〜清川さん編〜

きらめき高校のマーメイドで有名な清川さん。成績は朝日奈さんと同等だが、 その水泳の実力が買われ卒業後の進路は水泳関係の実業団と決まっている。
今日も今日とて水泳部で頑張る彼女であった。

ある日の部活の帰り道、さりげなく電柱に貼ってある張り紙が目についた。
天日にさらされ破れかかった色の落ちた小さなポスター。そしてそのポスターにはこう書かれていた。
「あなたもドーバー海峡を泳ぎませんか?」全日本水泳競技普及推進委員会
その衝撃的な見出しに清川さんはしばらく立ち尽くした。

・・・回想
ポスターの中の写真が広がり、目前にドーバー海峡が現れる。
「真白くそびえ立つ白亜の丘陵。穏やかな起伏の草原。優しく景色に溶け込む家々。頬をなでる潮の香り。
〜 The strait of Dreams 〜 あの海峡は「夢の海峡」と呼ばれていた・・・。」

ドーバー海峡。イギリス南東岸とフランス北岸をへだてる、おおよそ34kmの海峡。
イギリスのノース・フォアランドからフランスのカレーまでを泳ぎきることは全スイマーの夢であり憧れであった。
夢をかなえようとする者達の半数以上が帰らぬ人となる過酷な挑戦。
いつの頃からかドーバー海峡に惹かれる自分自身を感じていた。
いつの日にかこの日が来ることを夢みてた♪

そのポスターを見た日から清川さんの生活が大きく変わっていった。
早朝はもとより、夜遅くまで水泳の練習。休日もプールに入りびたりで1日20キロ以上泳ぐのは珍しいことではなかった。
ただでさえ才能のあった彼女はぐんぐん実力を伸ばしていく。
いつの日か立ちはだかるであろうドーバーの白い壁のために日夜努力を惜しまない彼女であった。
そして、そんな健康的スポーツマンな彼女の姿は病弱な如月さんの羨望も浴びていた。

そんなある日のことだった。
水泳部と清川さんに鳴門海峡横断水泳大会のお知らせが舞い込んで来た。
ドーバー海峡横断へのステップとして丁度いい。これは幸いとさっそく申し込むことにした。

すぐに職員室へ出向き担当の先生に手続きをしてもらおうとした時。
「やっぱりお前は参加するか。今回はもう一人挑戦者がいるぞ。」
そう言いながらもう一枚の申込み用紙を見せる先生。その用紙にはほかならぬ主人公の名前があった。
「ドーバー海峡を泳いで渡ることを目標として、その手馴らしに参加するそうだ。」

主人公のことは知っていたが、同じ部活の同級生程度の認識であまり話しをしたこともない。
水泳の実力はかなりのようだったが、特に清川さんの気を引くような存在ではなかった。
そんな彼が鳴門海峡横断水泳大会に参加できる実力の持ち主だったこと、その実力を見抜けなかったこと、 そしてなにより自分と同じ夢を持っていることに大きく戸惑った。
主人公に異常な興味を感じる清川さん。

「リッジ・ショウルズ(*)で一休みだな。」(*ドーバー海峡中央にある浅瀬)
そんな先生の冗談はもう耳に入らなかった。

・・・無事にドーバー海峡を泳ぎきれるのか?清川さんとの恋の行方は?乞うご期待!!


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